「次のテレビ収録には間に合わないけど、それ以降はもう僕が専属スタイリストになっていいかな?」
待ってましたその言葉。
店長になって忙しい理由でテレビ収録だけは他のスタイリストさんにスタイリングしてもらっていた。
私としては智くん以外にしてもらうのは凄く違和感があったから、そうしてくれるのは嬉しい。
ギュッと抱きしめられて
「堂々と出来なくてごめん…」と言われた。
胸がキュン…と締めつけられる。
「ちがっ……」違うのって言う唇はそっと塞がれて遮られた。
「智くんしかダメだから私……」
それだけは信じて………
「でも本当は隠さないで話してくれて嬉しかった」
「ストレスの根源だったから」
ハハハと笑ってくれた。
髪に触れる指先に重ねるように指を絡める。
まだまだ足りない……
もっと欲しい……
でも今は朝……我慢……
「行って来るね」と言う智くんの唇を今度は私が奪う。
「今日遅い…?」
「すぐ帰るよ」
「じゃあ覚悟しててね」
今夜こそ私が襲ってあげるから。
ストレスがマックスになった時の私は誰にも止められないのよ?
もう、寝かせないんだから。
優しく微笑み頭を撫でてくれる。
本当に私には勿体無いくらいの人。
笑っちゃうほど智くん一色なんだよ。
呆れちゃうほど愛してるの……