「ねぇ?どっちなの?」
アハハハ!もうやめて〜!
そんなタイトルでアップする勇気ないよ私。
必死に緩む口元をキュッと締めて真顔を保つ。
「ウソウソ、タイトルは……今、自分がピンときてるのは……【記憶】かな」
「記憶?」
「うん、ずっと覚えていたい感情というか……記憶だなって」
「凄くいい…ヤバ、また泣きそう」
「でも中身はさっきの【大好きだよ智くん私だけを見ていなさい】ってことなんだけどね?」
そう言うとまた頬を紅く染めている。
忘れたくない感情。
渾身のラブレターだな。
大切な人を思い浮かべてたら、メロディーがそうさせた。
ギターの音がそうさせたの。
導いてくれたんだ。
早速また編集してる。
「これでいい?」と確認をお願いされてOKを出した。
「あ、やっぱり待って!」
ふと思いつきでキーボードを打ち込む。

