「うん……」



「しかも簡単に僕を泣かせちゃう…」



首筋に唇がついて意識を全部持っていかれる。
もう身動き出来ない。



「別に泣かせるつもりは……」



視線が重なればもう終わり……
わかっててハマりに行く私も私……
だってスイッチの入った智くんに溺れたいから……



「この指とその声で泣かせた罰、受けてくれる…?」



「え……?」



顔を上げれば重なる唇。
罰と言いながら絡まる舌は優しい。
撫でる髪も、脱がし方も、全てが甘い時間。
智くんだけに酔いしれる時間なの。
嬉しくて泣きそう……



目尻にたまった涙に口づけ。



「泣いてるの?」



「泣かされてるの…嬉しくて」



あなたに抱かれながらいつも思う。
自然と涙が溢れてしまう。
愛しい横顔にキスを落としたらその倍は返ってくるの。
それがたまらなく幸せ。



私が私で居れる唯一の場所。



それは智くんの隣です。



今もこれからも、私の人生にあなたはリンクする。



きっと生まれ変わっても、



私は迷わずあなたの手を取るんだろうね。



そして歌う………



今日も明日も…何十年先もずっと…



あなたの隣で歌い続けるよ……