浩士は、空を見上げて言った。
『あーあ、明日から忙しくなるなー』
ななみがきょとんとした。
『なに?』
『あー、俺、実はサッカー部なんだ。』
『そうなの?知らなかった!』
『おいおい、コレ見てわかるだろ!』
『ん?』
そこには、ななみと同じところに擦りむいた傷があった。
『え! これ、どうしたの?』
『この前の試合。シュートが失敗して、転んだんだ。』