部屋のドアが大きな音をたてて開かれた。


レオンが長い黒髪を乱しながら部屋に現れた。


「シェリル!」


アメリアの腕の中にいるシェリルに目を見張る。


アメリアはレオンを見て安堵した。


これでシェリル様は助かる。


「シェリル!」


レオンの声にシェリルはうっすらと目を開ける。


レオン……様……。


「何をしていた!アメリア!」


レオンは変わり果てたシェリルのひどい衰弱に怒りを露わにした。