アメリアはシェリルの上半身を起こし、温かいミルクの入ったカップを少女の口にあてがう。


「飲んで下さい」


死にかけている少女に出来る事と言ったらこんなことしか出来なかった。


アメリアに言われると少女は小さく口を開いた。


コクッとほんの少しだが喉を通る。


レオン様、早く!


刻一刻とシェリルの命が消えていくのを感じ、アメリアは心の中で叫んだ。