馬車に乗り数メートル行かないうちにシェリルは眠ってしまった。


悩んでいるのは身体に負担がかかる。


眠った方が良い。


シェリルの胸の痛みをレオンは感じた。


今まで人間といてこんな気持ちを覚えたことはなかった。


なぜだ?


なぜ人間の気持ちが私の胸の中に入ってくるのだ?


自分の肩で眠ってしまったシェリルはあまりにも儚く無防備だった。


馬車の揺れでシェリルの身体が落ちないようにレオンは腕を回すと、その華奢な身体を支えた。