ズズッっと血をすする音が耳元でする。


なんておいしい血なんでしょう。


こんな美味な血を我慢していたレオン様はよほどこの娘が大事だったようね。


カサンドラに血を吸われていくティナは身体の力がしだいに抜けていった。


カサンドラがごくごくと飲む血の音を聞きながら、ティナはうつろな目を閉じてしまった。


「カサンドラ、俺にもとっておいてくれる約束だろ!」


すごい勢いでティナの血を飲むカサンドラにサンノーゼが面白くなさそうに言った。