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アメリアは眠っているティナをただ見ていた。


見ているだけで治るものならとっくに治っているほど見守っていた。


ご主人様の大事な少女。


ご主人様だけでなく自分にも大切と思える存在。


どんなに嫌がろうともヴァンパイアになって元気になってほしいとアメリアは願った。


その時、ドアが壊れるほど大きな音をたてた後に男が入ってきた。


「お前は!」


男は以前屋敷に現れたヴァンパイアのサンノーゼだった。


そしてサンノーゼの後ろから姿を見せたのはカサンドラ。


アメリアはティナを守るように立ち上がった。


「アメリア、どきなさいな。その娘はわたくしのもの」


カサンドラが妖しい微笑を浮かべながら近づいてくる。