レオンが居間に入った時もティナは眠っていた。


天使のような姿を見て口元に笑みを浮かべる。


車イスの隣にイスを置き座ると、レオンは本を開いた。


本を読み始めたが隣で眠っているティナが気になり本に集中できない。


桜色の唇にキスをして起こしてしまいたくなる。


その時、ティナの目がパチッと開いた。


レオンの金色の目とあってティナがにっこり微笑んだ。


「レオン……起こしてくれれば良かったのに……」


そう言うもまだ眠そうだ。


「よく寝ていたからね」


レオンは車イスの背を元に戻した。