「気分はどう?」


「もう大丈夫です……」


気分は良くなった。


ずっと続いていた熱もないみたい。


だからもうここは出て行かなくてはいけない。


しかし……自分ひとりでは動けない。


どこへいけばいいの……?


記憶はいまだに取り戻せていなかった。


「すぐに出て行かなくてもいいんだ」


「!?」


考えていることをずばり言われ、シェリルの大きな目が見開いた。