馬車が着いたところは街で一番有名と言われている服屋。


街一番の服屋にはドレスが豊富においてある。


ティナに揃えたドレスもここから取り寄せたものだ。


あの時はレオンが適当に見繕ったドレスだった。


今日はティナに選ばせようと連れてきたのだ。


「レオン、ここは……?」


ガラス窓に飾られている美しいドレスを見て聞く。


「君のドレスを買いに来たんだ」


「ドレスはたくさんあります」


「あって困るものでもないだろう?それに夜会に着るドレスが欲しい」