「……ご主人様は人を操るのは簡単です。それをなさらないのはティナ様に心から愛して欲しいと思っているからだと思います。どうか良く考えてください」


アメリアは足音も立てずに出て行くのをぼんやり見送った。


人を操るのは簡単……レオンはそうはしない……。


胸の奥が痛くなり、涙があふれ出てきた。


レオンっ!


会いたい……。


ティナの心はレオンを求めていた。