「ティナ、目が覚めたのか。気分は?」


ティナはレオンから目をそらした。


黒い夜会服に身を包んだレオンは素敵過ぎる。


そしてレオン様の瞳を見ると心の中まで見透かされそうな気分になるのだ。


「ティナ?」


レオンの問う言葉にもティナは答えない。


「ご主人様、ティナ様はお疲れのようです。私が責任を持って見守りますから、ご主人様は行ってらっしゃいませ。遅れてしまいます」


アメリアがこぼれた物を魔法のようにきれいに片付けると身体を起こしてレオンに言った。


「明日の朝には戻るよ」


レオンはそう言うと出て行った。