アメリアは常に無表情なのだが、ティナと接するうちにいろいろな表情を見せるようになった。


今は心配そうな表情でティナを見つめていた。


横たわったティナはすぐに目を閉じてしまった。


頬に落ちるまつげの陰をしばらく見ていたが、眠ったことがわかると部屋を出て行った。


ドアの外では、うろうろと歩き回る落ち着かないダーモッドがいた。


「ダーモッド、ティナ様が心配なのか?」


最初は少女を嫌っていたダーモッドも、ティナがいつの間にか気になる存在になっていた。