そこに小型のナイフがあった。


ちょうどシェリルの手にしっくり合うような大きさだ。


「あった……」


< そうだ。それで足を刺すんだ >


「刺せば歩けるようになるの?」


< そう言っているだろう!? >


なかなかナイフを手にしないシェリルにその声が荒くなる。


シェリルは光るナイフに手を伸ばした。


そしてナイトドレスのすそを太ももまでめくり上げる。


真っ白な傷一つない脚。