「みきぴょん…」

私達は、吉高さんになんて言えばいいのかわからなくて、朱音も恵美も下を向いてしまった。

「手も握ってくれないのに、いきなりキスなんてさ、予想外だったから…けれど、タケルの後ろ姿を見てわたし、タケルに言ったの…」

『ごめんなさい…タケルのことは好きだよ、
けど、まだ…気持ちの整理ができてなくて、びっくりしちゃったんだ…ご、ごめんね」

『イヤ…オレのほうこそ、ごめん…』

「…て…タケルが謝ってくれたんだ…今考えればあの時、したほうがよかったのかなぁって、今は後悔してるんだよね、ダメだよね全然…わたし…」

吉高さん…

「あたしはさ、付き合ったことないから、わからないけど、みきはみきの考えでいいんじゃない?みきがそう思ったのなら…それに男子なんてさ、ちょっと甘い顔見せると調子に乗るんだから…でもそれが男なんじゃない?特にうちは男子ばかりだしさ…」

「そうだね、恵美に賛成!…男ってさぁなんか何考えてるかわかんないしね~…でもさ、吉田くんは違うと思うよ!、みきのこと、本気で好きだから、我慢したんだよ…嫌がるみきを見てね、優しいカレシじゃない、羨ましいよ…」

「恵美…朱音…ありがとう…」

「あの…私は、吉田くんも不安だったのかもって、そう思った、だから、吉高さんに言われて焦ったのかなぁって…想像だけど…」

3人はシーンとなった。

「あ…ごめんなさい、勝手な妄想なので…」

「違う…愛原さん…ううん、胡桃ちゃんの言うとおりかもしれない…だってあの時、タケルが少し震えてるのが伝わってきたから…」

「そっか…そうかもね…胡桃、すごいじゃん…さすが、柚木くんに告白するだけあるわ…そういえば、その後柚木くんから、何も返事とかないの?」

…返事はもらったよ…というか、逆に柚木くんから告白された…もう隠せないよ

みんなに嘘をつく事になる…

それに、みきぴょんだって、本当のことを教えてくれたし…

「あのね…」