桜:悠、遅かったわね。明日は零を検診連れてくんだから早く帰って来てと言ったじゃない。遅くなるなら連絡して、心配するから。


悠:ごめん、母さん。


零:母さん、お兄ちゃんは悪くないの、私がわがまま言ったから遅くなったの。


桜:そうなの、零が望んだなら仕方ないわね。良かったわね、零が一緒で。


悠:そうだね、母さん。


零:明日からも遅くなるけど、大丈夫だから。


桜:わかった、無理はしないでね零。悠、自分の部屋で食べてね、連絡なしだったから一緒には食べないわ。


悠:わかった、母さん。


桜:零、夕飯にしましょう。


零:うん、母さん。どうしてお兄ちゃんには冷たいの、母さん?。


桜:零は小さかったから覚えてないわね、悠の誕生日に山登りしていて、手が滑った悠を引き上げた勢いで父さんは転落して亡くなったの。だから悠は許さないのよ、零も私の前ではあまりお兄ちゃん言わないで。


悠side:

母さんは、俺は必要ないのかな?。父さんがいなくなってから優しくされた記憶はない、いつも零を可愛がっていて俺を見るときは冷たい。やっぱり俺を庇って父さんが亡くなったからうらんでるんだろうな。1日も早く母さんから離れて暮らしたい…。零には悪いけど、高校卒業したら住み込みバイト探すよ。バンドは辞めたくないから、通える範囲にあるといいな。