冬馬:うん、悠。俺と楓は付き合い始めたんだよ、なっ、楓。


楓:うん、冬馬。


零:私も大丈夫だよ。おめでとう、冬馬先輩、楓先輩。


楓:ありがとう、零ちゃん。


冬馬:零ちゃん、ありがとう。夢の彼方にから練習しよう。


楓:うん、冬馬。


悠:そうなんだ、冬馬。わかった…。


零:はい、冬馬先輩。


保健室-。


ガラッ。


尊:失礼します。


由利亜:どうしたの、尊君?。


尊:相談したい事があって来ました。


由利亜:うん、悩みがあるなら聞くから話して大丈夫よ。


尊:ありがとう、由利亜先生。零の主治医は俺の母さんだから、小さい時に心臓移植した提供者が零の父親だと知っているけど移植した本人と家族には話してはならない決まりなんだ。だけど、零が元気になって言わないけれど父親が亡くなった後に提供したんだと知らないし、寂しくしてるだろうから話せなくて辛いんだ。亡くなった理由は知らないけれど、心臓提供者が親だなんて過酷過ぎるよ…。隠したままでそばにいればいつか話してしまいそうで不安なんだよ。


由利亜:ずっと抱えてきたのは辛かったね、確かに親子なら移植しやすいけど若いから受け止めるには過酷すぎるわね。