尊:そうだな、定期検診しなくていいくらい体調が安定するといいな。


零:うん、尊。


-尊は、零には話せない秘密を抱えていた…。移植を受ける家族または本人にはドナー提供者が誰なのか話してはならない事になっていて、知っているが話せない苦しさを抱えていた。母親には主治医であるため相談出来なくて、放課後に零が練習している間に保健室医の由利亜に話すことにした…。零が音楽室に着くと、すでに3人とも来ていた。


放課後-。


零:尊、先に練習しに音楽室に行くから、後で聴きに来てね。


尊:わかった、零。


音楽室-。


ガチャ。


零:冬馬先輩、悠お兄ちゃん、楓先輩、遅くなりました。


冬馬:これから練習するから大丈夫だよ、零ちゃん。


悠:学年違うから仕方ないよ、零。


零:ありがとうございます、冬馬先輩、ありがとう、悠お兄ちゃん。


楓:大丈夫だよ、零ちゃん。


零:ありがとう、楓先輩。どの曲から練習しようかな?。


楓:たまには夢の彼方にから練習しようよ、冬馬、悠先輩、零ちゃん。


冬馬:わかった、悠と零ちゃんが良ければいいよ楓。


悠:俺は構わないよ、あれ、冬馬、楓ちゃんの呼び方変わってるよ。