楓:冬馬先輩、私も残念なんですが母親がバンド嫌いになってしまって、好きになったから母親を選びギター弾かなくなったそうです。昨日、私と妹の彩音は初めて父親のギター聴きました。母親が嫌いになった理由知りたいし、また弾いてもらいたいんです。


冬馬:楓ちゃん、そうだね。理由は楓ちゃんのお父さん知らないのかな?。


楓:詳しくはわからないらしいですが、昔母親もバンド組んでて仲間が母親を庇い亡くなられてから解散してバンドしなくなったそうです。それからバンド嫌いになってたと話してました。


悠:深刻そうだからまた明日な、先に帰るよ零。


零:うん、悠お兄ちゃん。


冬馬:気を使わせて悪い、悠。零ちゃん、また明日。


零:また明日ね、冬馬先輩。


冬馬:うん、零ちゃん。原因は仲間を亡くならせたのは自分のせいと責めて、バンドを組まずにいるうちに嫌いになったんだと思うよ。


楓:昨日、父親を怒らせた母親は追い出されて今朝戻りましたが、久しぶりに穏やかに眠ってました。何があったかわからないけれど、母親に変化があったように感じるの。無意識だとつい敬語になってたよ、冬馬先輩聞いてくれてありがとう。