私、雪野楓は星蘭高等学校の2年生になったばかりの放課後にいつも音楽室から聴こえてくるギターの音色に誘われて、足を踏み入れた。そこには、日比野先輩がギターを自在に弾いて切ないメロディを奏でていた。夕日に照らされている雰囲気が更に切なさを盛り上げていた。


放課後-。


まろん:楓、今日も音楽室からかなギターの音色が聴こえてくるよ。楓はギター憧れてるんだよね?、歌詞を作るのが好きで私に見せてくれたね。勇気を出して行ってきなよ、私は用事あるから先に帰るね。


楓:うん、行ってみるね、まろん。


まろん:また明日ね、楓。


楓:うん、まろん。


音楽室-。


ガチャッ。


冬馬:誰?。


楓:演奏邪魔してごめんなさい、私は雪野楓です。いつも切ないギターのメロディが聴こえて来たので、誰が弾いてるのか見に来たんです。


冬馬:ありがとう、雪野さん。俺は日比野冬馬だ、よろしく。ギター好きなのかな?、良かったら何か1曲弾くよ。


楓:ありがとうございます、日比野先輩。私一つ年下なんで呼び捨てで大丈夫です。さっき、聴こえていた曲をお願いします。


冬馬:俺は年齢は気にしないよ、なら楓ちゃんはどうかな?。