(彼方side)



はぁ~昨日は大変だった。



あの後も陽にずっと抱きしめられて優花さん(陽のお母さん)が来てくれなかったらどうなってたか



「かな!おはよ!」



「あ、陽 おはよう(笑)」



私は精一杯の笑顔で返事をした


変な顔じゃなかったかな。



「昨日はごめんな!」


え?それって



「家まで送れなくて」



あ、そっちか


て、なに私がっかりしてるのよ



「あやまらなくていいよ!」



「家隣なんだしわざわざ送るほどでもないじゃん(笑)」



「そっかならよかった」



「ほら!早くしないと学校に遅刻するよ!」



「あ、やば急ぐぞかな!」



陽は私の手を掴んで走りだした



「ちょっちょっとまってよ」



陽は走りながら「なに?」と返事をした



「なんで手をつないで走ってるの?」


私がそう聞くと



「だってかなのこと置いていくなんてできないじゃん」


「それに俺かなと一緒に学校行きたいんだよ」


そう言われた私はその後なにも話すことができなかった