(陽side)


俺には幼なじみがいる


それがいま俺が抱きしめてるこいつ


白雪彼方(しらゆきかなた)


俺は小さい時からこいつのことが好きだった


今もかなと離れたくなくて頭をなでてほしいなんて言うぐらい俺はかなが好き


普段の口調は少し冷たかったりするけど本当は優しい


「陽?寝ちゃった?」


なんて言いながら俺の顔をのぞき込んでくる


こういう所もほんとにかわいい


「おきてるよ」


「あ 寝ちゃったのかとおもった」


なんて言って笑うかなはいつも無自覚に周りを惚れさせる


ほんとは早くかなを俺の彼女にして周りに見せつけてやりたい


かなは俺だけのものだって自慢したい


でも 俺はかなに告白する勇気がない臆病者だ


「俺かなの匂いすき」


「えっ、きゅ、急に何言ってるのっ」


「かな顔赤いよ?」


「っっ/////」