「香奈~?」

「あ、なっちゃん。」

後ろから可愛い声で呼んでくれたのは親友の夏。

「香奈のことだから、またなんでなんで攻撃したでしょう?」

同い年なのに年上の優しいお姉さんみたいに笑うなっちゃんは変なことをいう。

「なーに?そのなんでなんで攻撃って?」

「学年で有名だよ?香奈のなんでなんで攻撃は相手を論破する、って。まあ、それに耐えられる那央くんもすごいって有名だけどね。(笑)」

そんなこと、全く知らなかった…。

「ていうことは、私、那央くんに迷惑かけてるってことだよね…?」