(災難な1日だった。帰ろう。) 玄関から出て時計を見た。 もう7時か。30分、俺はなにを… 「そこのきみ!!」 どこからか声がした。 声の方向を探しても誰もいない。 「上だよ!うえ!!!」 (うえ?うえって…) 言われるがまま上を見た。 今日は星がきれいだ。 ピアノ専攻特別教室の方に人影が見えた。 さっきの彼女だ。