「努力しても無駄って言ったよね? 努力してもお兄さんを越えられないって。 頑張ってもその倍、お兄さんはできるって。」 「あぁ。だから俺に勝ち目はない。無駄なんだよ。」 「なんで気づかないの。 お兄さんは悠の倍、努力してるってことでしょ? 期待されて自分が成功するたびに次越えるべきものは当たり前だけど高くなる。 それを越えるために前の自分の倍、努力してるってことなんだよ。」 永澤の言葉に、俺の中の古い記憶がよみがえってきた。