「嘘か本当か、
 わからんが、

 人間の屍を、
 野生のライオンの
 前に置くと、

 悪い事した人間は、
 喰われんとな。

 野生は
 邪悪はまずいと
 判断するらしいの。

 逆に、

 良い事をした人間は、
 うまいと認められて
 喰われるらしいのぅ。

 ライオンに
 喰われるのは
 嫌じゃが、

 ふと、考えるんじゃ。

 じじぃが
 屍になった時、
 喰って
 もらえるんじゃろか?
 と…。 

 野生に
 見向きもされん
 かったら、
 悲しいのぅ。」


「ひとりで
 こっそり泣ける
 おまえさまの事じゃ、

 でっかい幸せが
 待っとるで。」


「ありがたや。
 ありがたや。

 あなたの笑顔、
 ありがたや。」


「この世を生きる
 強い泣き虫はのぅ、

 大切なもんを
 引っ張りだす
 
 力を持っとるんじゃ。」