カランカランっ


「「「いらっしゃいませっ♡」」」



「アイちゃーん!次7番さん!」


哀「わかりましたっ!!」



奈「おっ!アイちゃん久しぶりっ♡」


哀「本当ですね、奈津さん!最近全然きてくれなかったじゃないですかー。」


奈「いやぁ。最近忙しくてな。」


哀「また仕事ですかぁー?」


奈「そうそう。

そんなことより楽しくのもーや♪」




私は藤井 哀(ふじい あい)

20歳でキャバ嬢を始めた。


ある時をきっかけに男嫌いになったが

ここのマネージャーに居酒屋で誘われて

なんだかんだで働くようになった。


ある程度お客さんもついてきているが

キャバなんかクズ男が集まるようなところ

余計に男嫌いが増したようにおもう。



そんな私にも幼なじみみたいな人がいる


「哀ー。聞いてよ!彼氏がさぁ!!!」


この子は近所のお姉さんのふぅちゃん27歳。

へんな男にばっかりひっかかっている。


哀「なに。今回ちゃんと彼氏と続いてるんでしょ?今同棲してるんでしょ?この前なにも問題ないっていってたじゃん。」


ふぅ「それがね、この前は言えなかったんだけど、彼氏ね、女がいるとおもうの。」


哀「勝手な想像じゃなくて?」


ふぅ「ちがうの!車に乗ったとき女の香水の匂いしたり、最近帰りがおそかったり、こまめに携帯さわってたり、しかも記念日もなにもなかったんだよ?」


ふぅちゃんのマシンガントークが怖い。

なぜこうまでして恋愛がしたいのかよくわからない。


傷つくのなら恋愛なんてしなかったらいい。


哀「わかった。わかったから。まだなにか確信があるわけじゃないんでしょ?」


ふぅ「でもね、彼氏はもぅ29だよ?結婚とかの話でてるけどさ、一向にする気ないみたいで。不安になるの。」