花鳥風月~華麗な舞に酔わされて~

あ、そういえばさっきぶつかった人、ガラ悪そうだったな。

右腕にジャラジャラしたブレスレットつけてたし、
チェーンついてたし、耳にやたらと鎖やらなんやらつけてたな。

暴走族か何かかな?

妙な人とぶつかっちゃったな。

「おい、詞葉。」

あぁ、ボーッとしてたな。

「どうしたよ、漣。」

すごく言いづらそうに、口を開いては閉じてを繰り返している彼は、やたら遠くのテーブルをチラチラ見ている。

「あ、や、さっきお前、アレとぶつかったか?」

目線を少し移しながら、私に指示をする。

あぁ、あの人っぽいな、さっきの人。

「多分そうだね。すごく似てるから」

涼しげに私が答えると、彼は頭を抱えてしまった。