花鳥風月~華麗な舞に酔わされて~

「フレンチ好きじゃないって、万江も言ったよね?漣」

ギロッと漣の顔を睨んでやった。

「チッ。悪かったな、勝手に決めて。」

漣の方も勘に障ったようで、睨んできた。

「漣様、皇様、御夕食の場に到着致しました。」

はぁ。 皇じゃなくて、詞葉でいいのに。

「だってよ。早く降りろよ、どんくせぇな。」

悪かったな!どんくさくて!

運転手は優しくドアの方へとやって来た。

「申し訳ありません、皇様。私が遅いがために。」

妙にテンションが低い男性召し使いに会釈をして漣に付いていく