「お久しぶりです、皇様。本日は、予定通り、ディナーの
お迎えに上がらせていただきました。」

そんな声と共に、斑鳩漣が私を横目に見る。

なんてうざったい目だ!

汚らわしい目で私を見下すんじゃねぇよ!

これでも日本有数の財閥の中で一番栄えてる皇の8代目当主だよ!

「こんなに遠くまで、よくお越しくださいました。
帰宅時間は、夜10時の予定でしたか?」

斑鳩漣、隙がないな!

母さんの問いに満面の笑みなんて!