オオカミな大上くん

あたしの腕を引き、椅子が六つ並んでいる場所へ移動する。



「あたし、犬上愛(いぬかみ あい)っていあんだ。愛って呼んでね!」


「あたしは「朝陽でしょ?朝陽って呼び捨てしてもいいかな…」」



耳をぺたんと下げ、上目遣いであたしのことを見てくる愛。