すると、大上くんは自分の頭をガシガシなで、あたしの目をまっすぐに見つめてくる。



「俺が好きなのはお前だよ!!」



両耳を塞いでいても聞こえた大上くんの声。



「だから、べつに嘘つかなくていいって」



両耳を塞いでいた手を下ろす。



「嘘なわけねえだろ!!」