「ただいまー」

私はへとへとの体を引きずって家の玄関を開けた。

私が女子に聞かれて、つい、和海が本番見に来るかもしれないと言ったら女子がいきなりスパルタになり、センターの私はダメ出しを受けつづけ、結局三時間も練習されられたのだ。

「やっと帰った」

和海はパソコンから顔をあげてこっちを見た。

「スパルタだった。ご飯ある?」

「ああ」

ダイニングテーブルを見ると、オムライスがあった。

「作ってくれたの?」

「オムライスだけどな。温めて食べろ」

「ありがとう」

私は荷物を置いてオムライスを電子レンジにかけた。

お、美味しい…。

私はぺろりと平らげてお皿を洗った。

「オムライス美味しかった」

私は明日の予習をしながら和海に言った。

「それよりも風呂入るぞ」

「あ」

そういえば一緒に入るんだった。

「よし、汗をながしてさっぱりするか」

和海は私を持ち上げて風呂場に向かった。


「ん、く、苦しい、、ん」

私は湯船に入るとすぐに和海に唇を奪われた。
いつもよりも長くて、息ができない。

「はあはあはあ」

やっとはなしてくれたと思って肩で息をするが、またふさがれてしまう。

「か、和海、ん、ちょ、、ん」

また、おかしくなってる。

「ん、く、苦しいから、、はあはあ」

はなしてくれたと思ったら、また…。

鼓動がはやくなっていくのが分かる。

「ん、く、苦しい、、和海、、」

和海の胸を叩く。

「はあはあはあ」

酸欠でクラクラする。

「おい、大丈夫か」

和海のせいでしょうが。

「あがる…」

私は湯船から退散した。

「このシチュエーションで我慢しろって拷問かよ…」

和海はぼそっとつぶやいた。