家に着くとすぐに和海の膝の上に向かい合わせでのせられた。

和海の目は真剣で私のことを本気で心配してくれていたことがわかったからこの体勢については何も言わなかった。

それに、和海と一緒にいる方が安心することは本人には秘密だ。

「何があった?」

私は放課後あったことを話した。

「なんで俺に言わずについて行った?いじめられるって分かってたんだろ」

「……教科書に落書きするれべレベルのいじめだったから……その……」

私が先輩を侮ったからこんなことになったのだ。後ろめたさから下を向いた。

「それはいつからだ」

「和海が私の隣の席で私の授業妨害をした翌日からです…」

「……俺のせいか」

「私がもっと重く考えてたらこんなことにはならなかったから……」

「これからは有紀がいじめられないようにするから」

ぎゅっと抱きしめられた。

「分かりました……」


チュ


キスのリップ音がした。

「俺を心配させたお仕置き」

「っ//」

「何顔赤くしてんの?」

「なっ//」

「まあいいけど」

和海は笑って、ご飯食べに行こうと立ち上がった。