「そ、それは……」

「なに?」

「な、なんでもありません」

無理なんて言えない……。

「そうなの?なら、早くして?」

「う、あ、その、、」

口をパクパクすることしかできない。

「餌でも欲しいの?」

「ち、違う……。わ、わかんないだけ……」

「じゃあ、俺の言うことできる?」

和海は笑みをうかべた。

「それができたら許してあげるよ?」

「は、はい……」

和海の有無を言わせない口調に頷いた。

「まず脱いで」

「え……」

「早く」

「む、無理です……」

「そっか。なら、仕方ないね」

和海はそう言って私から離れた。

「……っ」

私は気づいたときには和海の服を掴んでいた。

「どうしたの?」

和海は優しく聞いてくる。

「そ、その……やりますから……」

沈黙が流れた。