私は、悪夢を見ていた。

彼を必死に止めようとしている男子、悲鳴をあげている女子。

教室の中は血の海だ。辺り一面、血、血、血、血、血、血、血、血、血

何故、このような事が起きているのか。

それは、彼が無差別に金属バットで人を殴っていたからだ。

勇敢に立ち向かっていった男子は、容赦なく殴られていった。

「お前らが悪いんだよ。こいつと話すなって言ってんだろうが。」

1人の男子が声を荒げた。

「お前、何してんだよ!クラスの奴ら、傷付けてんじゃねぇよっ!
澪の気持ちも考えろよ!」

「てめぇ、まさか澪の事が好きなのか?」

「俺は澪が好きなんだよ!澪はお前のせいで、、。ふざけんじゃねぇ!」

男子生徒は、彼に殴りかかって行った。

彼は、容赦なく金属バットを振り下ろした。

私は、男子生徒を咄嗟に庇った。

頭に鈍い痛みが走った。

私は、そのまま意識を失った。