2人は走ってきたようで、少し焦っている。
「ど、どうしたの……?」
「な、なんか………すごく怖そうな人がクラスに来て………
西条結衣は知らないかって聞かれたんだけど………結衣、知り合い?」
柚子にそう言われてはっとした。
しまった!
まさか先手を打たれていたのか!
そう思った瞬間、遠くで
「あぁ!!」という大きな声が聞こえてきた。
まって嫌な気しかしない。
逃げたくても梓と柚子がいるから逃げられない。
「ゆ、結衣ちゃん……あの人たちだよ……」
うん、やっぱり想定通り。
京と龍だ。
2人はこっちに向かって走ってくる。
だから私は2人がお嬢!と呼ぶ前に私から呼ぶことにした。
「あーっ!京さんと龍さんじゃないですか!!」
さすがのこれには2人も驚き、私に抱きつく前に止まって固まった。



