「さすが結衣、藤堂もいい彼女持ったね。」


「私が男だったら絶対結衣ちゃん彼女にしてたよ。」


2人の言葉に対し、曖昧に笑った。


彼女じゃないんですよねーっと思いながら。


その時。
「すいませぇーん!」と、誰かが言った。


見ると、端の方に座った男の生徒4人組が私たちを見ていた。


「はーい!
ご注文はお決まりでしょうか?」


私がそう聞くと4人の男たちはニコニコと笑うだけ。


「………あのー」


「君が西条結衣ちゃんだよね!」
「噂通り綺麗だなぁ…!」


かと思えば突然私のことで話し出す。