「何してるの?」
「これですか?
これは文化祭のシフト割りです。
みんなの希望を聞いたのでそれを組み合わせようと………」
机には希望調査した紙が多く置かれていた。
「これ全部伊吹が組み合わせてやるの?」
「あ、はい。
まずは時間表にみんなの希望時間を埋めてみて………」
「じゃあ私も手伝うよ。」
それくらいなら私もできるな、と思った。
「そんな、大丈夫です。
すぐ終わりますから。」
「この機会に名前と顔一致させたいじゃん?
まだ1週間ちょっとで曖昧な人もいるから……
ついでだと思って!」
まあそんなこと嘘だけど。
顔と名前を覚えるのは得意な方なのだ。
一度見た他の組の顔を忘れないようにするための能力でもある。
だけど何か少しでも役に立てればなーと思ってついた嘘。