「本当だ、西条ちゃんって自覚なしか。
一回鏡見てみるといいよ!」
「………え、なんで?」
なんで鏡見てわざわざ落ち込まないといけないの?
こいつはSか!
「伊吹も幸せ者だな、西条ちゃんが幼なじみなんて。」
「いや、それはこっちのセリフだよ………」
「そういえば転校して1週間以上経つけどだいぶ慣れてきたんじゃない?
伊吹とデートした?」
さっきからグイグイくるなこの人………
伊吹とデートなんてするわけ……………するわ、け………
「あぁ!」
「うわっびっくりした、どうした?」
私の声に梓と柚子も驚いた顔をした。
そうだ!
私たち仮にも恋人同士ならデートくらいしないと!



