「もういいや、ほら食べよ。」


どうやら私が起きるまでご飯食べるのを待っていてくれたらしい。


「………?」


伊吹はまだ考えるような仕草をしていた。
どこまで純粋なんだこいつは。


「ていうかさ、伊吹って本気で全部家事とかやるつもり?」


「………はい?
それ以外何があるんですか?」


何があるんですかって………


「私も何かやるよ。」


「そんな、いくらなんでも結衣様にやらせるわけにはいきません。」


そんなこと言われたって………


「あんたは私の執事じゃなくて護衛担当でしょ?なら家事くらい私にもやらせなさいよ。」


さすがに何もしないのは嫌だ。