「伊吹……?」
私は伊吹を抱え、名前を呼ぶ。
「………すいません………」
伊吹の息は荒れていて、尋常じゃないほどの汗をかいている。
伊吹は平然としていたけれど………
本当は無理をしていたんだ。
自分の体でさえ感情で隠していた。
「だ………誰か………!!
誰か早く救急車よんで………!!」
私は必死で、クラスのみんなに向けてそう叫ぶ。
「そんなに……焦らないでください………
大丈夫ですから……」
「もう話さなくていいから!」
喋るのもやっとな伊吹。
お願い、あともう少しだけ耐えて…………。
「………結衣様………少しだけ、寝ることをお許しください……」
「………え……?」
次の瞬間。
伊吹は完全に私にもたれかかった。
「い………ぶき……?」
私がそう呼んでも伊吹は答えないどころかピクリとも動かない。



