だからって油断してたわけじゃない。
どんどん倒していった。
伊吹は私以上にすごい。
だけど………目の前の男を倒した瞬間、横から
「うあああっ!!」という悲鳴にも近い声が。
みると、男が刃物を手に私を刺そうとして………
武器を持っているのは想定外だった。
もう振りかざしていて、刺される……
そう思った時
「結衣様!!」
という叫び声と同時に誰かに包まれ、痛みなんて一切しなかった。
そこで嫌な予感がした。
だって、どう考えたって私を庇ったのは………
伊吹しかいなかったから。
目の前が抱きしめられ真っ暗になっていたけれど、伊吹がすぐ私から離れ、刺そうとした男に蹴りを入れる。
急所に当たったのか、男はすぐ倒れたけど………
その時にはもう手に刃物を持っていなかった。



