だから私は笑った。
そして邪魔になるコートなどを脱ごうとすると、伊吹が
「俺1人でいくんで結衣様はここにいてください。」と言って制される。
だけど、私は………
「お願い、伊吹。
今回は私もいかせて。怪我は絶対にしないから。」
許せない。
あいつらが。
私と伊吹以外の何も関係ない2人を巻き込んだことが。
クラスを巻き込んだことが、許せないのだ。
私はじっと伊吹を見つめると、わかってくれたのか、
「………わかりました。
本当に気をつけてください。」
と返してくれた。
そして私たちは前にいるやつらを見る。
「………そうこなくっちゃ、面白くないからねぇ。
それにお前、西条組の幹部の藤堂だろ?
一度やってみたかったんだよなぁ。」
勝つ気でいるその男は余裕の笑みを浮かべている。
そりゃそうなるか、だって人数の比が全然違う。
それでも………
「あんたたちなんかに私らが負けるわけないでしょ?」
こっちだって勝つ気だ。
私と伊吹はゆっくり歩き出す。
すると向こうの子分であろう1人が私たちに殴りかかってきて…………
そして始まったケンカ。
幹部の男はまだ動かず私たちを見ていたけど、幸い銃は持っていなさそうで安心した。
さすがに殺す気はないのだろう。
瀕死状態にさせて捕まえようって話か。
だけど私と伊吹に子分の奴らが敵うはずがない。
能力が全然違うのだ。



