イケメン王子様と秘密の関係




男が梓と柚子を押し、2人はゆっくりとこちらに近づきやがて目の前で倒れ込んだ。


その目は涙で濡れている。


「梓……!柚子……!」


「結衣ちゃん………ごめんね………
私のせいで居場所ばれちゃったの………」


「結衣………ごめん、私ら結衣のこと何も知らなくて………」


それは私を責めるものではなく、逆に謝られた。


なんで……?


「2人は何も悪くないよ………こんなことに巻き込んでごめん。」


私はそう言って2人を抱きしめる。
本当にごめんね、と何度も心の中で謝った。


それから少しして私は立ち上がった。


「………みんな、梓と柚子を任せるね。」
私が真剣な表情でそう言うと、クラスのみんなは黙り込む。


だけど隼人くんが
「ああ、わかった。」と返してくれて安心した。


「けど、お前ら大丈夫なのか……?
なんかよくわかんねぇけど、終わったらちゃんと話してくれるのか…?」


付け加えるようにして隼人くんが私たちに言い、心配そうな表情をしていた。


そして、パニクっていたクラスのみんなが心配の眼差しに変わった。


………うん、やっぱりここはいい人たちで溢れている。