伊吹の顔を見ると、伊吹も驚いていた。
ど、どうしたら………いいの………?
「け、警察には!?」
「今先生に伝えてるだけでまだなの……」
そんな……。
「ナンバーとか、見てないの?」
「ごめん……怖くてそれどころじゃなかったの……」
相当怖かったのだろうか。
その子は少し涙目になっていた。
嫌な予感しかしない。
だって連れ去られたってことは………もしかしたら酷い目に合ってるかもしれないって、ことだよね……?
だけどどうすることもできなくて、頭で考えを巡らせていると………
突然、耳を塞ぎたくなるようなほど大きなクラクション音が聞こえてきた。
それは一台ではなく何台もの車がほぼ同時に。



