「………結衣様、どうかされましたか?」
「えっ……?」
私が座るなり、勉強していたのをやめて私の方を向いた伊吹。
「結衣様がいつもと様子が変でしたので………」
………なんで、バレたんだろう。
そんなに顔に出てたのかな。
普通に接してるつもりだったのに。
こうなったら聞いてしまおうと思った。
それで私が好きなのがバレても構わない。
いや、むしろ伝わってほしい思ってしまう自分もいた。
「今日、京たちとしてた話の続きしてよ。
同意じゃないキスってどういうこと?」
本当は聞きたくないのに、聞いてしまった。
矛盾してるな、自分………。



