「すいません、急いでしまって。」
「いや、大丈夫………。」


私も逃げようとしてたから、ちょうど良かった。


頭の中でさっきの会話がリピートされる。


嫌な感情が広がり、そんな自分が嫌になる。


付き合ってるわけでもないのに、嫉妬ばっかして馬鹿みたい。


その後も普通に接しようと意識しながら家に帰った。


だけど気分は晴れないまま、夜になりお風呂に入った後、またいつものように伊吹の横に座る。